ブルターニュ。画家ルネ(ジャック・ガンブラン)と看護婦ヴィヴィアンヌ(サンドリーヌ・ボネール)の夫婦は田舎町で暮らしていたが、ある日ルネの絵画教室に通うエロディという10歳の少女が強姦された絞殺死体で発見された。彼女がレッスン直後に殺されたことから、若き女警部ルサージュ(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)はルネを容疑者と見なし、付近の住人らも彼に疑惑の目を向ける。孤軍奮闘していたヴィヴィアンヌはそんななか、人気作家のデモと知り合い、夫に背を向け、快活な彼と親密な関係に陥る。ふと知った妻の嘘から彼女の不貞を疑い、苦しむルネだったが、そんな折り第2の殺人が起こる。ルサージュは地元の住人に証言を求め、事態はますます混迷の度合いを増す。やがて事件の全貌が明るみにされるが、疑心暗鬼に陥った夫婦の間に横たわった闇は消えないのだった。