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百一夜

  • ひゃくいちや
  • Les Cent et une nuits de Simon Cinéma
  • One Hundred and One Nights

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  • 平均評点

    58.2点(47人)

  • 観たひと

    46

  • 観たいひと

    24

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル コメディ / ファンタジー
製作国 フランス イギリス
製作年 1994
公開年月日 1997/3/22
上映時間 105分
製作会社 シネ・タマリス=レコーデッド・ピクチャーズ・リミテッド作品
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

出演ミシェル・ピッコリ Simon Cin?ma
マルチェロ・マストロヤンニ L'ami italien
アンリ・ガルサン Firmin le majordome
カルロ・ブノワ La N?moise servante-acrobate
ベベ・メルク La chinoise servante aux assiettes
クリスチャン・ブイエット Le jardinier l'ex-electricien
フレデリック・ダリ Le laveur de vitres
ジャン・クロード・ロメール l'historian ce cin?ma
フランシスコ・ラバル la voix de Bu?uel
ジュリー・ゲイエ 
マチュー・ドミ 
エマニュエル・サランジェ 
アントワーヌ・デロジエール 
ドゥニ・セバ 
ルイ・セザンヌ 
アレクシア・ストゥレシ 
マクシミリアン・モシオン 
サロム・ブレシュマン 
アヌーク・エーメ 
ファニー・アルダン 
ジャン・ポール・ベルモンド 
ロマーヌ・ボーランジェ 
サンドリーヌ・ボネール 
ジャン・クロード・ブリアリ 
パトリック・ブリュエル 
アラン・ドロン 
カトリーヌ・ドヌーヴ 
ロバート・デ・ニーロ 
ジェラール・ドパルデュー 
ハリソン・フォード 
ジーナ・ロロブリジーダ 
ジャンヌ・モロー 
ハンナ・シグラ 
サビーヌ・アゼマ 
ジェーン・バーキン 
レオナルド・ディカプリオ 
アリエル・ドンバール 
スティーブン・ドーフ 
アンドレア・フェロル 
ダリル・ハンナ 
ジャン・ピエール・カルフォン 
ジャン・ピエール・レオ 
エミリー・ロイド 
アサンプタ・セルナ 
マーティン・シーン 
ハリー・ディーン・スタントン 
ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ 
イザベル・アジャーニ 
ジャン・ユーグ・アングラード 
ダニエル・オートゥイユ 
ヴィルナ・リージ 

解説

映画発明百年を祝福するとともに、そのイメージと幻想の制度を挑発的に解体してみせる形而上学的コメディ。監督・脚本はヌーヴェルヴァーグ出身の女性映画作家でフィクションとドキュメンタリーの狭間で独特の映像表現を繰り広げる「ジャック・ドゥミーの少年期」のアニェス・ヴァルダ。製作会社はヴァルダのプロダクション、シネ・タマリスと、「魅せられて」「クラッシュ」など国際的に活躍する独立プロデューサー、ジェレミー・トーマスのレコーデッド・ピクチャーズ。製作総指揮はドミニク・ヴィニェ。撮影はエリック・ゴーティエ、美術はシール・ボアタールとセドリック・シモノー、編集はユーグ・ダルモア、録音はジャン=ピエール・デュレとアンリ・モレルがそれぞれ担当。衣裳はヴァルダの娘で、義父ジャック・ドゥミー監督作品で知られるロザリー・ヴァルダ。出演は映画百年の歴史がそのまま人格と化したシモン・シネマ氏に、仏映画第一世紀記念委員会委員長を務める名優ミシェル・ピコリ、その友人に「愛のめぐりあい」などののベテラン、マルチェロ・マストロヤンニ(96年死去)、ヴァルダとドゥミの子息マチュー・ドゥミー(「カンフー・マスター」)、「そして僕は恋をする」のエマニュエル・サランジェ。本作でヴァルダがオマージュを捧げている相手ルイス・ブニュエルの声(台詞は「記念行事に死を、忘却万歳!」)は、ブニュエル映画の常連で実際に巨匠の声態模写を特技にしている「ナサリン」のフランシスコ・ラバル。豪華なゲスト陣には、アヌーク・エーメ、ファニー・アルダン、ジャン=ポール・ベルモンド、死神役にロマーヌ・ボーランジェ、「冬の旅」でヴァルダと組み、ジャンヌ・ダルクに扮して登場するサンドリーヌ・ボネール、バス・ガイド役でジャン=クロード・ブリアリ、スター然とヘリコプターで登場するアラン・ドロン、豪勢でロマンチックな舟遊びを楽しむカトリーヌ・ドゥヌーヴとロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ハリソン・フォード、ジーナ・ロロブリジダ、ジャンヌ・モローとハンナ・シグラが次々とシモン・シネマ氏を訪問する。またカメオ的な特別出演にはさらにサビーヌ・アゼマ、ジェーン・バーキン、アリエル・ドンバル、スティーヴン・ドーフ、アンドレア・フェレオル、レオナルド・ディカプリオ、ダリル・ハンナ、ジャン=ピエール・レオ、マーティン・シーン、ハリー・ディーン・スタントン、仏国際映画配給公社ユニフランス・インターナショナルの会長ダニエル・トスカン・デュ・プランティエらが顔を揃えている。さらにリュミエール兄弟の「列車の到着」に始まり、無声映画の傑作、トーキー古典時代を経て、現在に至る、映画百年の歴史を彩る様々な映画の抜粋映像が挿入される。

あらすじ

パリ郊外。城館“博物館城に住むシモン・シネマ氏(ミシェル・ピコリ)はまもなく百歳を迎えようとしている。百一日のあいだ彼の回想を聞くために、映画の大学院生のカミーユ(ジュリー・ガイエ)が雇われる。シネマ氏は監督、脚本家、製作者などなど、あらゆる形で映画に携わってきた人物であり、オーソン・ウェルズであると同時にゴダールでありミシェル・ピコリでもあり、いわば映画そのものなのだ。シネマ氏の枕頭には全身に電光をつけたリュミエール兄弟の亡霊が現れる。彼の所にはイタリアから旧友マルチェロ・マストロヤンニ(本人)が訪ねてくるし、ジェラール・ドパルデューや、ハンナ・シグラを連れたジャンヌ・モローも訪問する。カミーユの恋人でやはり同じ名前のカミーユ、通称ミカ(マチュー・ヴァルダ)は映画の製作助手をしながら自分の作品を作ろうとしている。カミーユはシネマ氏の唯一の肉親ヴァンサンが10年前の飛行機事故で行方不明だと知って、氏の莫大な遺産を横領してミカたちの映画の製作資金にしようと企む。そこへインド帰りのヴァンサン(エマニュエル・サランジェ)という名の青年が登場、カミーユは彼をシネマ氏の孫に仕立てようと思いつく。ヴァンサンは10年振りに祖父の館を訪ね、元は映画撮影の特機係だった庭師(クリスチャン・ブイエット)らと再会する。ヴァンサンは祖父に、自分は映画よりもインド哲学や瞑想に魅力を感じると語り、シネマ氏は頷く。氏の館の庭でエイズのチャリティー・パーティーが開かれ、サビーヌ・アゼマやジェーン・バーキンらの豪華なゲストもやってくる。シネマ氏はイタリア人のグラマーな司会者をリズ・テイラーだと思い込み、遺産の全てをエイズ基金に寄付すると署名してしまう。カミーユは焦るが、ヴァンサンはこれでいいのだと言う。ヴァンサンとカミーユを連れたシネマ氏はカンヌ映画祭に飛び、さらにハリウッドを訪れてハリソン・フォードやスティーヴン・ドーフ、それにバスター・キートンやボギーの亡霊に会う。ハリウッドから戻ったカミーユはヴァンサンに恋していた。ミカは自分が振られたことを察する。主のいない館では、マルチェロ・マストロヤンニが館の財宝である様々な映画の思いでの品を次々と盗み出す。

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