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大阪の女

  • おおさかのおんな
  • A Woman of Osaka
  • ----


  • 平均評点

    63.6点(17人)

  • 観たひと

    36

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    3

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/5/25
上映時間 104分
製作会社 大映東京
配給
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ カラー
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督衣笠貞之助 
脚色衣笠貞之助 
相良準 
原作八住利雄 
企画藤井浩男 
製作永田雅一 
撮影渡辺公夫 
美術柴田篤二 
音楽斎藤一郎 
録音西井憲一 
照明柴田恒吉 

キャスト

出演京マチ子 お千
中村鴈治郎 鈴乃家半丸
船越英二 三上米太郎
高松英郎 宗二
小夜福子 お辰
角梨枝子 染子
小野道子 末子
芦乃家雁玉 三造
賀原夏子 お民
中村是好 林家文福
平和ラッパ 春廼家助八
小原利之 青空ホームラン
浪花家市松 谷のぼる
浮世亭夢若 おつる
松鶴家光晴 旭秋月
林田十郎 伊賀佑成
ミス・ハワイ 若子
山茶花究 笑亭笑福
浪花家芳子 お登世
丹阿弥谷津子 お妙
倉田マユミ お糸
暁伸 畑麦太郎
春本富士夫 刑事
花布辰男 銭湯の巡査
丸山修 病院の医師
目黒幸子 看護婦
早川雄三 患者
花村泰子 附添人
村田扶実子 「五六八」の女中

解説

八住利雄のNTV連続ドラマ「女神誕生」を映画化したもの。「春高楼の花の宴」の衣笠貞之助と相良準が脚色し、衣笠貞之助が監督、「土俵物語」の渡辺公夫が撮影をそれぞれ担当した。「忠臣蔵(1958)」の京マチ子、中村鴈治郎、「悲しみは女だけに」の船越英二、「猫は知っていた」の高松英郎などが出演。色彩は大映カラー(アグファカラー)。

あらすじ

大阪の焼けのこりの一画に、いつからか上方落語や漫才の芸人たちが集った。「芸人村」と土地の人は呼んだ。長屋の二階の一室に、お千は父の半丸と暮している。父は元漫才師で、今はボテ人形造りに凝っていた。酒と女には目がない。お千はそんな父を針仕事で養っている。底抜けのお人好しである。バンドマンと一度結婚したが、死に別れた。半丸のはからいで、お千は扮装踊りの米太郎と見合いした。その頃、長屋に宗二という男が帰ってきた。彼は半丸の元の弟子で、お千の初恋の人だった。彼は商売を始めるつもりという。彼の店へお千が会いに行くと、店に女がいた。家内だといった。お千はたまらず、駈け去った。女はお妙という置引き専門の強者で、警察の目をごまかすため、強引に入りこんで一芝居していたのだ。宗二も共犯に間違われて警察へ引っぱられた。その間に、何も知らぬお千は米太郎と結婚式を挙げた。今さらどうにもならぬ。宗二はお千に会い、その幸せを祈った。お千は米太郎と仲よくやれた。--が「これも束の間、米太郎は仕事の帰り、お千の眼の前で車にひかれてしまう。早速入院したが、命が危なかった。その損害賠償保険の二万円を受取った半丸は、酒を飲み、挙句はお妙にスられてしまう。--米太郎は死んだ。なにか一言いいたいと言ったまま。彼の死で、損害保険金が三十万円、お千に入ってくることになった。芸人村の連中は色めき立った。笑福などはこれを元手に故人の追善興行を開こうとする。宗二の姉染子は半丸と関係を持つ。宗二の店は火事で丸焼けになり、再建資金が必要だった。米丸などはもう有項天だ。が、そこへ子を連れた米太郎の妻と名乗る女が現れた。ウソではないらしい。米太郎が一言いいたかったのは、このことだ。長屋の連中が一度は追払ったが、金を受取ったお千の前に現れる。お千は米太郎の子のために、女に金をぜんぶ渡した。半丸は狂ったように怒った。宗二は自分も金につかれていたと反省し、お千の行為をほめ、長屋のものを説得する。追善興行は無事開かれた。舞台でパントマイムをやる宗二を見つめながら、お千はクラリネットを伴奏した。お千の美談を記事にしようと、新聞記者もやってきた。彼女の姿は清潔で、気高くさえ見えた。

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