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足にさわった女(1952)

  • あしにさわったおんな
  • Doubledyed Detective
  • ----


  • 平均評点

    69.5点(37人)

  • 観たひと

    69

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    14

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1952
公開年月日 1952/11/6
上映時間 84分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督市川崑 
脚本和田夏十 
市川崑 
原作澤田撫松 
製作藤本真澄 
撮影安本淳 
美術加東安英 
音楽黛敏郎 

キャスト

出演越路吹雪 
池部良 刑事
山村聡 小説家
岡田茉莉子 小説家の姪
伊藤雄之助 女の弟分
沢村貞子 女万引
見明凡太朗 重役
藤原釜足 警視
村上冬樹 大阪の警部
加東大介 熱海の巡査
三好栄子 掏摸の老婆

解説

製作は「結婚案内」の藤本真澄で、澤田撫松の原作小説から、「若い人(1952)」の和田夏十、市川崑が、脚本を書き同じく市川崑が監督に当ったもの。撮影は「ボート8人娘」の安本淳。同じ題材による映画が大正十二年阿部豊監督によって岡田時彦、梅村蓉子、島耕二の主演で作られ評判になった。今回の主演は「三等重役」に特別出演した越路吹雪、「現代人」の池部良と山村聡、「結婚案内」の岡田茉莉子にその他の助演者たちである。

あらすじ

東海道上り特急列車の二等車に一隅、重役タイプの男の傍に美しい女が乗っている。彼女のナイロンの靴下につつまれた足が、汽車の震動で重役のズボンにさわる。食堂車で、作家が新聞記者相手に古来女の盗賊は美女にあらずと説いていると、傍に聞いていた青年刑事は抗議を申込んだ。彼はこの列車に美しい女掏摸が乗込んだのを大阪からつけて来ているのであった。折から例の二等車の重役が盗難にかかったとさわぎ出す。青年刑事はてっきり傍にいた美しい女掏摸の仕わざだとにらんで、彼女のあとを追って汽車をとびおりる。女掏摸は戦時中スパイの嫌疑で自殺した父の法要を営なうと弟分を連れて下田へ向かう途中であった。ところが、刑事の見込みちがいで、彼女のほうこそ老婆の掏摸から三万円の路金を掏られていることに気がついた。そこで熱海の宿では泊り合せた例の作家から、色仕掛で五万円せしめ、船で下田へ向かった。作家も刑事も同じ船で下田へ。国賊だといって一家を追い出した下田の親類一同の鼻をあかせてやろうとした大法要も、人の好いばかりの老人たちを前に張り合い抜けした女掏摸は、清算して人生の出直しをやろうと決心。追って来た青年刑事にやっとのことで現行を捕えてもらい彼に曳かれて東海道を大阪へ帰って行く。三等車の片隅に恋人同志のようにうれしそうに乗っている女掏摸と青年刑事。どうやら二人はお互いに好意を抱き合っているようである。

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