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ふんどし医者

  • ふんどしいしゃ
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  • 平均評点

    75.5点(33人)

  • 観たひと

    57

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    13

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/8/14
上映時間 115分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 疑似ステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督稲垣浩 
脚色菊島隆三 
原作中野実 
製作田中友幸 
撮影山田一夫 
美術中古智 
音楽団伊玖磨 
録音西川善男 
宮崎正信 
照明小島正七 
編集岩下廣一 
製作担当者森田信 
助監督丸輝夫 
記録藤本文枝 
スチール吉崎松雄 

キャスト

出演森繁久彌 小山慶斎
原節子 小山いく
山村聡 池田明海
夏木陽介 半五郎
江利チエミ お咲
田島義文 清兵衛
谷晃 吉助
佐田豊 百姓勘治
小杉義男 百姓権助
本間文子 すぎ
清水元 名主喜右衛門
田村まゆみ みよ
村上冬樹 用人大下嘉左衛門
中谷一郎 源太
石田茂樹 
加藤春哉 三ン下
高原俊雄 竹蔵
堤康久 芳吉
中北千枝子 お松
向井淳一郎 又八
沢村いき雄 馬喰
志村喬 親分松右衛門
松尾文人 商人風(渡船の来客)
西条悦朗 薬売り(渡船の来客)
池田生二 商人風B(渡船の来客)
熊谷二郎 官員(渡船の来客)
十朱久雄 長崎屋(渡船の来客)
横山運平 船頭
馬野都留子 百姓のおかみさん
宇野晃司 百姓A
長島正芳 百姓B
村田嘉久子 患者のおかみさん
鈴木治夫 番頭
桜井巨郎 川人足
八波むと志 羅卒

解説

中野実の原作を、「大穴」の菊島隆三が脚色し、「日本誕生」の稲垣浩が監督したもので、清貧に甘んじながらも庶民のためにつくした一人の医者を主人公にした物語。撮影は「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」山田一夫。パースペクタ立体音響。

あらすじ

およそ百年前、東海道大井川の島田宿に小山慶斎という蘭法医がいた。貧しい人々のための医者だった。美人の妻いくは丁半と勝負ごとが大好きだったため、慶斎はたびたび着物を脱がねばならなかった。最後にはふんどし一本になった慶斎がいくを伴い悠然と歩く姿に、人々は彼を「ふんどし医者」と呼んだものであった。遊び人半五郎が仲間の争いから瀕死の重傷でかつぎ込まれた時、慶斎は“腎臓摘出”という日本最初の大手術をして成功した。こんな片田舎の宿場にこんな名医がいるのは不思議だった。--十五年前、長崎で和蘭医学を収めた慶斎は親友池田明海とともに徳川家御典医の考査のため江戸に登る途中、大井川の川止めに会った。病に苦しむ貧しい人々の姿に接した慶斎は、一将軍より多くの市井の人々のためにつかえる道を選んだ。川止めは解け、明海は江戸に発った。明海を追って来たいくは、慶斎の姿に感動し、二人は結ばれた。御典医となった明海は、たびたび島田に立寄り慶斎を江戸に誘ったが、慶斎の決意は変らなかった。この慶斎の思想に感動した半五郎は弟子入りを志願したが、慶斎はすげなかった。許婚・駿河屋の娘お咲をおいて半五郎は、修業のため長崎にたった。それから八年、維新を経た明治の始め、伊東半五郎は新進気鋭の医師として島田の宿に帰って来た。いくやお咲の驚きと喜びをよそに、慶斎は淋しかった。見るも新しい器具類は取り残された思いを抱かせるばかりだった。折から疫病の疑いを持つ子供を中に、単なる腹痛だという慶斎と、チフスだという半五郎の意見は正面から対立した。三百両の顕微鏡は、いくの体を張った勝負のおかげで手に入った。しかしその助けを待つまでもなく、三十年の経験から生れたカンは敗北した。絶望にひたる間もなく、「隔離」という言葉すら解さぬ人々の怨みから、慶斎の家は打ちこわされた。これを契機に新しい医学を学び直そうとした慶斎を訪れたのは、医大教授となった明海だった。が、招へいを受けたのは半五郎だった。師弟の縁を切るという慶斎の怒りをあとに、半五郎は新妻のお咲と東京に向かった。打ちこわしをした人々も慶斎の前に頭を下げた。家は再び建てられ、慶斎といくの田舎医者の生活も、再びはじまった。

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