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脱獄者

  • だつごくしゃ
  • The Breakout
  • The Breakout


  • 平均評点

    52.3点(17人)

  • 観たひと

    26

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    3

基本情報

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967/10/14
上映時間 88分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督池広一夫 
脚本高岩肇 
企画関幸輔 
撮影上原明 
美術間野重雄 
音楽渡辺岳夫 
録音三枝康徐 
照明久保江平八 
編集関口章治 
スチル薫森良民 

キャスト

出演丹波哲郎 大下一郎
藤巻潤 大下三郎
塩屋翼 大下浩
仲村隆 山村
加藤嘉 沢田
渚まゆみ 沢田絹子
長谷川待子 杉本なつ子
待田京介 倉島敏夫
金子信雄 須藤哲次
守田学 豊川
千波丈太郎 大庭
佐山真次 
植村謙二郎 辻本隆
小山内淳 

解説

「若親分兇状旅」の高岩肇がシナリオを執筆し、「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」の池広一夫が監督した“刑事”もの。撮影は「監獄への招待」の上原明。

あらすじ

大下一郎は敏腕の警部補として暴力団には容赦なかった。たまたま、麻薬取引きに絡んで対立する辻本産商と須藤興業の動きに目をつけていたのだが、そのいざこざで逮捕されたのは七年ぶりで会う弟の三郎だった。須藤興業の身内の三郎は兄を憎んでおり、麻薬取引きのことは何も白状しなかった。一郎は元署長の沢田の信頼が厚く、亡妻との間に出来た一人息子の浩と共に世話になっているのだが、現署長とは折合いが悪かった。三郎は間もなく釈放された。須藤興業と辻本産商の対立はいよいよ激しくなり、殺人事件をひき起すほどだった。それを捜査中、一郎は須藤のワナにはまり、気絶している間に殺人の凶器を遅らされていた。そのため、一郎は殺人犯として逮捕され、新聞は現職警部補の殺人と書きたてた。公判が開かれても無実は証明されず一郎は懲役刑に服さねばならなかった。刑務所の中では、囚人の誰もが、元警官の一郎には冷たく、何かと意地の悪いいたずらをするのだった。その頃、須藤は麻薬密輸ルートを一手に握り、さらに悪どい儲け口を漁っていた。たまたま、沢田が競艇振興会理事であることに目をつけた須藤は、一郎をダシにして三郎を振興会に送り込んだ。そして振興会の不正経理の書類を盗み出し、沢田を脅迫したのである。しかし、沢田がそれに応じないとなると、須藤は沢田を殺させてしまった。一方、一郎は脳腫瘍で三ヵ月の生命と宣告されていたが、そんな時に沢田の死を知り、ひそかに脱獄の機会を狙っていた。ある日、刑務所内で死んだ囚人の死体と入れ替って脱獄した一郎は、その足でまず三郎に会った。三郎はそんな一郎に拳銃を向けたがその場に現われた須藤の口から、一郎が無実の罪で服役していると知ったとき、初めて兄に対して肉親の情を覚えた。しかし、そんな二人を須藤は射った。昏倒しながらも、一郎はその須藤を射ち倒したが、一郎自身は重傷を負い、三郎も肩に傷を受けていた。瀕死の重傷にもかかわらず、一郎は三郎を証人して、事件のいきさつをすべて説明すべく、車で警察署に向った。しかし、一郎は署に着いたとき、すでに息絶えていたのである。そこはかとない、安らぎの漂う一郎を見て、三郎は茫然とつっ立っているばかりだった。

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