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末は博士か大臣か

  • すえははかせかだいじんか
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  • 平均評点

    71.7点(10人)

  • 観たひと

    19

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    3

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/9/21
上映時間 95分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督島耕二 
脚本舟橋和郎 
脚色川口松太郎 
企画加賀四郎 
製作永田雅一 
撮影渡辺公夫 
美術仲美喜雄 
音楽大森盛太郎 
録音西井憲一 
照明渡辺長治 
スチル薫森良民 

キャスト

出演フランキー堺 菊池寛
丸山修 父武脩
町田博子 母カツ
藤村志保 妻包子
船越英二 綾部健太郎
大山健二 殿村校長
高村栄二 増田教頭
仲谷昇 芥川竜之介
早川雄三 久米正雄
杉田康 成瀬
片山明彦 青木
石黒三郎 小島政二郎
北原義郎 夏目漱石
谷謙一 滝田樗蔭
高松英郎 千葉亀雄
河原侃二 長与博士
仲村隆 小山
横山明 森岡
南部彰三 佐藤小太郎
轟夕起子 佐藤咲子
小山内淳 大沼教官
伊達正 下足番の爺さん
南方伸夫 質屋の主人
高見貫 おでん屋の親爺
松村若代 露天の小母さん
岡崎夏子 タバコ屋の主婦
小杉光史 郵便配達夫
酒井三郎 図書館の係員
市川容之助 左団次
浜世津子 掬模の女
竹里光子 お茶子
潮万太郎 春吉
橘喜久子 春吉の女房
中田勉 写真屋
山中雄司 夏目邸の書生
松山新一 木村
大庭健次朗 山口
長田健二 他社の記者
小笠原まり子 およし
若月笙子 およみ
吉見明子 おたね
大西恭子 お千代
平井岐代子 芸者梅奴
高山京子 芸者ふみ香
富田邦子 芸者雪江
佐藤八郎 寮務委員A
荒木康夫 寮務委員B
根上淳 市川猿之助
見明凡太朗 大谷竹次郎
飛田喜佐夫 小林雄吉
青山良彦 高松中学生徒A
三夏伸 高松中学生徒B
花布辰男 
耕田久鯉子 
根上淳 
倉石功 
渚まゆみ 

解説

「八月生れの女」の船橋和郎が執筆したオリジナルシナリオを川口松太郎が潤色、「停年退職」の島耕二が監督した文芸もの。撮影は、「視界ゼロの脱出」の渡辺公夫。劇中劇「父帰る」に花布辰男、耕田久鯉子などが出演。

あらすじ

良き時代明治の末期、高松中学の五年生、菊池寛と綾部健太郎は、学問では菊池が出来、将棋は綾部が一枚上、腕白ぶりは甲乙なしという親友である。小説家志望の菊池は高校、大学と進みたかったが、家の貧乏がそれを許さず、やむなく高師へ入る、綾部は五高に入学、互に奮闘を誓って別れた。上京した菊池は高師を退学して一高に入学。ここで彼は芥川竜之助久米正雄らを識り、彼らと共に夏目漱石を訪れた菊池の心には文学への情熱が更に湧き上ってくるのだった。図書館へ行く電車賃にさえ不自由しながらも、菊池は猛烈に勉強する。ある日友人青木から頼まれて質入れした本が、学校の図書館から盗んだものであることから菊池に疑いがかかる。教育者の息子としての青木の立場を考えた菊池は退学を決意した。大学検定試験を経て京都帝大に入った菊池は綾部と再会した。綾部の下宿先佐藤邸の咲子夫人の理解で二人は一緒に勉学にいそしめるようになった。一方芥川は、「鼻」を発表して一躍文壇の寵児となっていたが、菊池の書くものは誰にも認められなかった。大学卒業後菊池は上京して新聞記者となり、妻包子を迎えた無名作家として、辛酸をなめながらも菊池は創作に没頭した。歌舞伎に不満を持ち真のリアリズムドラマを、という菊池の考えを聞いた綾部は、その劇の上演に奔走した。その頃「無名作家の日記」が滝田樗蔭に認められて原稿料を手にした菊池は綾部の所に駈けつけた。大正九年十月、綾部の努力が実を結び、「父帰る」が初演された。どよめくような歓声の起ったその席に芥川久米などの顔も見えていた。

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