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二人の息子

  • ふたりのむすこ
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  • 平均評点

    73.4点(35人)

  • 観たひと

    55

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    9

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/11/12
上映時間 94分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 疑似ステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督千葉泰樹 
脚本松山善三 
製作藤本真澄 
撮影玉井正夫 
美術阿久根巖 
音楽伊福部昭 
録音伴利也 
照明高島利雄 
編集大井英史 
製作担当者井上卓之 
助監督小松幹雄 
スチル高木暢二 

キャスト

出演藤原釜足 赤木信三郎
望月優子 
宝田明 健介
白川由美 葉子
坂部のり子 由美
加山雄三 正二
藤山陽子 紀子
原知佐子 トミ
田浦正巳 寺岡
小泉博 阿部部長
堺左千夫 所沢
藤木悠 品田
池田生二 今泉
志村喬 安藤久満
土屋詩朗 
佐田豊 代書屋の主人
夏木順平 老人
浜美枝 さち
中山豊 野木
丘照美 少女A
河美智子 少女B
笹るみ子 少女C
三田照子 闇屋のおばさん
忍和代 バーの女A
田辺和佳子 バーの女B
大村千吉 セールスマン
丘寵児 タクシー社長
東郷晴子 安藤家の嫁
沢村いき雄 葬儀屋の親父
織田政雄 おでん屋の親爺
広瀬正一 パンク直しの主人
矢野陽子 煙草屋の娘
岡豊 中古車のセールスマン

解説

「ゲンと不動明王」の松山善三のオリジナル・シナリオを「香港の夜」の千葉泰樹が監督した。現代家族制度の一面をえがく異色作、撮影は「トイレット部長」の玉井正夫。Perspecta Stereophonic Sound。

あらすじ

赤木家の長男健介は大学を卒業して一流の海運会社のサラリーマンだが、両親の反対を押し切ってバーの女葉子と結婚、子供と三人で幸福に暮らしている。高校を出た次男の正二はタクシーの運転手として働き、妹の紀子は健介の会社のエレベーターガールを勤めていた。これらのバランスが或る日崩れてしまった。父信三郎が小学校の校長を停年で退き、裁判所に勤めていたが上役と衝突して突然職を失ってしまったからである。家族会議の結果、退職金をもとに白タクを開業、正二が父母を養っていくことになった。一方紀子にはしつこく求婚するボイラーマンの寺岡がいたが、紀子は決心がつかないでいた。その紀子を部長の阿部が見染めた。健介は大乗気である。二カ月経っても健介の家からは一銭の援助もなかった。健介は父母を養老院にやろうとする下心があった。正二にしても、幼い頃から健介は両親に可愛がられ出世コースを辿っているのにくらべ、自分は大学にも行かせてもらえなかった、そんな不満が常に心の中にあった。或る晩、正二の車は熱海の帰りに事故を起してしまった。正二は奇蹟的に助かったが車はつぶれ、十五万円の賠償金を負うハメとなった。不幸は不幸を呼んだ。紀子が阿部部長の家に呼ばれ、求婚された晩のことである。その帰途、紀子は嫉妬に狂った寺岡のナイフで殺された。余りのことに信三郎は自殺を図るが老妻に発見され未遂に終った。通夜の席上で正二は健介をせめた。春の訪れ近い冬の朝、健介はトラの子の貯金をそっくり弟の正二に渡してやった。骨肉の絆だけがもたらす暗黙の和解が、固く閉ざされていた赤木家の扉にも春を招いたのである。どちらからともなく肩を寄せあった二人の息子の表情は明かるかった。

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