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あゝ野麦峠・新緑篇

  • ああのむぎとうげしんりょくへん
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  • 平均評点

    57.6点(19人)

  • 観たひと

    31

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル ドラマ / 社会派
製作国 日本
製作年 1982
公開年月日 1982/2/16
上映時間 136分
製作会社 東宝映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督山本薩夫 
脚本山内久 
原作山本茂実 
製作馬場和夫 
山岸豊吉 
宮古とく子 
撮影小林節雄 
美術間野重雄 
音楽佐藤勝 
録音田中信行 
照明粟木原毅 
編集鍋島惇 
監督補佐後藤俊夫 
助監督西川常三郎 
スチール吉崎松雄 

キャスト

出演三原順子 中谷タケ
中井貴恵 生田朝子
岡田奈々 河合アイ
石田えり 塚本トシ
江藤潤 宮田常治
宮崎達也 久保田清司
なべおさみ 今井丈吉
影山仁美 吉田勝代
橋本晶子 桜井ヤス
岡本プク 佐藤トメ
井上夏葉 平井スミ
伊藤公子 塩川ケイ
松村和美 武田シナ
江川眞理子 後藤ミキ
宇田川智子 増田君江
斉藤ゆかり 生田チヨ
難波香織 ナミエ
神山繁 金丸大介
武内文平 林義人
高城淳一 佐々総務部長
伊藤敏孝 小沢見番
樋浦勉 北見見番
木村夏江 高峯すぎ(教師)
下絛正巳 沖名梅太郎
浅利香津代 武井ひで
風間杜夫 津川祥夫
原康義 加山努
辻萬長 斉藤健一
奥村公延 生田達治
石田富子 生田市子
小笠原慶子 すず

解説

大正末期から昭和初期にかけて、製糸工場で働く女工たちが過酷な労働の日々のなかから、女として、人間として目覚めていく姿を描く。脚本は「アッシイたちの街」の山内久、監督は前作と同様の山本薩夫、撮影は「夢・夢のあと」の小林節雄がそれぞれ担当。

あらすじ

大正八年五月。岡谷の金丸林組製糸工場から中谷タケが逃げた。しかしタケは捕まり、峠を一緒に越えた幼なじみの宮田常治の目の前で、見番をする今井丈吉に犯されてしまった。それはタケに想いを寄せていた常治を良心の呵責もない、冷血な人間に変えてしまった。近代化が進み、多条繰糸機の導入で腕のいい女工が必要になり、常治は他工場の優等工女を引き抜くことで出世を計った。彼は高倉製糸から生田朝子を自分と夫婦になる約束で引き抜いた。常治と朝子の仲はタケにとっては辛かった。自暴自棄となったタケは、丈吉の玩具になっていった。屈折した心の中で自分は身も根性も汚れてしまったと思った。常治に腕の立つ工女たちを引き抜かれた製糸会社のいやがらせで常治は重傷を負った。朝子は常治にまっとうな人間として一緒に生きてくれと懇願するが、常治の心は冷たく、そんな常治をみて、朝子は金丸林組製糸工場を去った。昭和二年三月。金融恐慌は製糸業界をも襲い、不況から脱却するために金丸製糸工場では競争意識をあおる報奨金制度、劣等工女を屈辱するような精神的懲罰を加えたりし、利益率を上げていった。タケは耐えきれなく、岡谷の町でカフェーの女給となるが、仲間の動向は見つめていた。成績の良くない工女が、辱めに耐えきれず自らの命を絶ったことから、工女たちは待遇改善の嘆願書を提出する。町中をデモ行進しストライキに入った工女たちを、会社側は官憲の力を利用してねじ伏せようとした。工女たちの団結を切りくずそうと奔走していた常治は、もみあいの中で重傷を負い、タケと朝子に見とられて息を引きとってしまう。争議は工女たちの敗北に終わるが、工女たちはそれぞれ新たな生き方を求めて岡谷を去り、力強い足取りで野麦峠を越えていった。

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