人里離れた寄宿学校の生徒テルレス(マチュー・カリエール)は聡明な少年でクラスメイトから尊敬されていた。ある日彼は、同級生バジーニ(マリアン・ザイドフスキ)が、他のクラスメイトから金を盗んだことを知る。クラスのリーダー格であるバイネベルク(ベルント・ティッシャー)とライティング(フレート・ディーツ)の二人は自分たちでバジーニを罰することに決め、残酷な方法で私刑を加えていく。テルレスはこの隠れた裁判を傍観するしかなく、次第に二人の行為に引き付けられていく自分を感じ始める。バイネベルクとライティングはテルレスに、もし誰かにしゃべったら共犯に仕立てあげると脅迫される。やけになったテルレスはバジーニに、先生に助けを求めるよう忠告し、自分は学校から逃亡した。事態は学校当局の知るところとなり、テルレスは教師全員の前で自分のしたことを説明しようとするが、全く理解されない。学校を去るよう忠告された彼は自分の行いを誇りに思いつつ母親と共に去って行くのだった。