カザフ民族共和国の砂漠で、都会からやってきたトラック運転手が貴重な泉を爆破し、泉を守っていたケルババーエフ老人(アサンクール・クットゥバーエフ)は、夫のラグーチン(セルゲイ・ドンツォフ)や一人息子とレニングラード近郊のアパートに住んでいる娘マイヤ(ジャンナ・ケリムターエワ)のもとで暮らすようになる。元気なケルババーエフ老人は、一時もじっとしていられず、ラグーチンに頼んで鉛管工として働き始めるが、配管に穴があき中庭で温水が湧き出しているのを見てお湯の供給を止めてしまい、アパートは大騒動。おまけにその最中老朽化したアパートの屋根が落ちるという事件も起きた。そのうち役人がやってきて、ラグーチンはこの事態をお湯の節約と言い訳をすると、逆に称賛される。妻に怒鳴られてばかりの電気工が、夜、腹いせから電気のバッテリーを壊してしまったことから、ついにアパートの住人は部屋から出て中庭で焚き火を始める。老人がお湯を出そうとする頃、すでに配水管は凍って役に立たず、男たちは手に手にたいまつを持って管を温める。その頃には電気のバッテリーも修理が終っていたが、その時今まで故障だったエレベーターが動き出し、突然爆発すると、その中に乗っていたケルババーエフ老人を閉じ込めて、空高く飛んでゆくのだった。