'85年9月、ひとりの女性の死亡記事がきっかけとなって4人の男たちがベオグラードに集まり、ハイスクール時代の思い出を回想する--。'53年、その頃ジャズ・コンポを組んでいた4人組は“エスター”という仇名で親しまれているミリアナ(ガーラ・ヴィディノヴィッチ)に憧れていた。そしてもうひとり、共産党員の補佐を務めているジョー(ミラン・シトルリッチ)も彼女に魅かれていた。エスターの誕生パーティの夜、彼女の母親(シュペラ・ロジィン)が倒れる。ジョーはエスターの母親が必要としているストレプトマイシンを手に入れることで彼女の気を引こうとするが、実はそれは劇薬で、甲斐なく母親は亡くなってしまう。そして悲しみに追いうちをかけるように、エスターはジョーの子供を身ごもっていることを知る。そして4人の青年たちは、危険を冒してエスターを、イタリアに住む彼女の父親(ペタル・バニチェヴィッチ)のもとへボートで送り込むのだった。それから30年後、ジョーのボートの上で再会した4人は、今は亡きエスターをしのんで、古いピアノでその頃の思い出の曲“へイ・バブリバ”の調べをかなでるのだった。