刑事を退職したニック・リチャード(マウリツィオ・メルリ)は、ある日元上司トニーの訪問をうけ、ヴェニスのガラス工場を訪ねるドイツ要人の警護を渋々引きうけてしまう。そしてその現場で狙撃兵を発見、身をもって要人を守るが、逆に自分が撃たれてしまう。決死の追跡の結果犯人を逮捕したニックは、その裏に国際的なテロ組織の暗躍があることを知り、壊滅のために立ちあがる決心をする。おとり捜査官として巧みに組織に潜入することに成功した彼は、やがて組織の一員であるヴィヴィアン(ジュッタ・スピーデル)と愛を交わしあうようになるが、ニックが彼女に自分の正体を打ち開けた翌日、ヴィヴィアンの惨死体が発見された。怒りに燃えるニックは、逃走する黒幕のボスを追いつめ、そして彼を射殺するのだった。