一九世紀末葉、ハリイ・フェイヴァシャム(ジョン・クレメンツ)は由緒ある武人の家に生れながら戦争を嫌い、親友ジョン・ダランス(R・リチャアドスン)、アーサア・ウィロビイ、ピーター・バロウズらがエジプトに出征した時、軍籍を退いた。友人達は彼を卑怯者として絶交の印に白い羽根を送り、婚約者エスネ(J・デュプレエ)も心中彼の臆病を哀しんだ。ハリイは羽根の恥辱を雪ごうと単身エジプトに渡り、日射病でたおれ盲目となったジョンを、原住民に変装したまま名も告げずにイギリスに帰した。エスネはジョンの持帰った羽根によってハリイの生きていることを知った。一方ハリイは、捕虜となったアーサアとピータアを救おうとして友軍と呼応し、原住民軍を打破った。本国ではジョンがエスネに想いを寄せていたが、ハリイが真の勇気を示したことを知ると、すべてをあきらめた。エスネがハリイを許した時、友人達は彼に羽根の返却を願い出た。