南北戦争が終って間もないアメリカ西部の開拓地。無法者カドリップ(L・バン・クリーフ)は、説教師になりすました老人と黒人アルを手下に無法を働いていた。そんなある日、鉱山の作業員に払う給料を奪うべく説教師とアルは駅馬車にのりこんだ。その金を運んでいたのがノバック(A・サバト)である。計画は成功した。そのことがきっかけとなって、カドリップとノバックは親しくなった。翌日、ノバックは盗まれた金にかけてあった保険金を受取りに町へ出かけることになり、カドリップは同行を誘われた。カドリップはしぶったが、もう一度その金を奪おうと説教師やアルにそそのかされて同行した。同じような鞄をとりかえるという計画は成功したが、ノバックは金を肌につけており、企みは失敗した。数日後、鉱山では銀の延べ棒を送り出すことになった。それをめがけて、バートン盗賊団がおそって来た。人質となった女子供を助けるため、銀を一時はバートン一味にわたしたが、カドリップとノバックはすぐにその後を追い、激しい銃撃戦の後、無事とり返した。だが、説教師とアルがピストルを持って銀の延べ棒を渡せとカドリップにせまった。その前にノバックがたちはだかった。ノバックと長年の相棒との板ばさみになったカドリップ。しかし、彼はノバックを射つことはできなかった。彼の拳銃は、説教師とアルの方をむいて火をふいたのだった。