イタリアの地方都市。夜の街をオートバイで疾走するのは、ホテルでポーカーをして生計をたてている青年ウィル(アントニー・ドロン)。彼は初めて会った時から惹かれている娘キャシー(ソフィー・ドゥエス)をオートバイに同乗しているが、彼女は顔に傷のある醜いボブとつき合っている。別の日、ウィルとキャシーが郊外で楽しい時を過ごしている時、2人は、誰かにつけられていることに気づいた。彼らを監視しているのは医者のディローネ博士(ガストーネ・モスキン)だ。キャシーは、ウィルを人のいない別荘に案内した。翌日、ウィルは、キャシーの家に行くが、彼女の伯母は、昨夜、キャシーは帰ってこなかったと告げた。その夜、ウィルはやっとキャシーとベッドを共にした。翌朝、ウィルが目を覚ますと、ボブのオートバイの音がした。キャシーは、ウィルに「私を忘れて」という紙きれを残してボブと共にオートバイで去った。キャシーのことが理解できないウィル。しかし彼女への気持ちを押えることはできず、彼は彼女の過去をさぐり始めた。そして彼女の親友から彼女の秘密をきく。ある雨の晩、ロールスロイスに乗ったローレンスと名のる紳士が、キャシーを見そめ、館に呼んだ。彼の意のままになるキャシー。さらにウィルは、キャシーの過去を知ってゆく。彼女はローレンスだけでなく、ホテルの主人など、様々な男と関係をもっていた。それでもウィルのキャシーに対する気持ちは変わらなかった。そしてディローネ博士がすべてを告白した。「彼女は私だけのものだ。彼女の最初の男は私だ」。彼は赤ん坊の頃からキャシーを知っていたのだ。やがて、キャシーがボブと結婚した。結婚式の後、ボブは花嫁をオートバイにのせて飛ばしていた。少女が彼らの前に飛び出し、オートバイは海に突っ込んでしまう。キャシーをのみ込んだ海を眺めながら、ウィルはつぶやいた。「いつまでも君を愛している……」。