ロンドン。個性的な風貌をもつ少女ケイト(ヘイゼル・オコナー)は、マネージャー稼業をしているダニー(フィル・ダニエルス)とめぐりあい、彼は彼女の音楽的才能に興味をもつ。ケイトを育てる決意をしたダニーは、彼女と共にバンドのメンバー探しをはじめ、麻薬常習者であるサックスのケン(ジョナサン・プライス)、ギタリストのトニー(マーク・ウィンゲット)らを集め活動を開始した。はじめは場末の薄ぎたないパブで演奏を続けていた彼らも、徐々にファンを得て、ようやく大きな会場で演奏できるようになる。レコード会社との契約を実現させた彼らはどんどん大きな仕事をこなすようになり、ケイトとダニーは愛し合う仲になっていく。しかし、非情な音楽産業界に染まるのを恐れたケイトは、金儲けに執着するメンバーと対立し、ダニーは板ばさみになり悩んだ。そんな中でも、彼らのコンサートは盛り上がり、レコード出版も決った。その後“反コンピューター管理集会”に参加したケイトたちは、ファシズム派のグループとの対立に捲きこまれ、さらに彼女は一人の男の死に出くわす。それが“ロック暴動事件”として騒がれ、ケイトの憔悴の日々がはじまる。彼女は麻薬と酒に溺れた。このころ、プロダクションは、ケイトのマネージャーに、やり手のウッズ(J・フィンチ)をつけるが、ウッズはダニーと対立し、ダニーは、ケイトに二人のうちどっちをとるかを迫った。つまり、ダニーとの愛をとるか、名声を取るかの選択だった。ケイトは、結局、ウッズを選び、ダニーは彼女から去った。しかし、それ以後、ケイトはウッズの操り人形と化し、メンバーは去り、彼女も自堕落になっていった。再びダニーを求めてももう遅すぎた。多くのアイドルスターがたどる転落の運命を彼女も迎えるのだった。