日本人的なキャラ
2014/09/25ジャニーズ系あり、吉本系ありなど、十分日本人的なキャラクターで親しみやすい。死生観もどことなく日本人的であり、たたりだとかお化けとか呪いとか物語にすんなり入り込める。 ホラー映画でもあり、コメディでもあり、ドタバタでもあり、ラブストーリーでもあるというごった煮的なテイスト。ギャグもひんぱんで、スベル寒いギャグや爆笑ネタが交互に襲いかかり、お笑いかと思いきや、不気味なホラーの味もすぐ顔を出すというように、全く飽きさせない。相当スパイダーマンを意識したギャグは悪くない。
そして、ラストは号泣必死のシーン、見せ場の登場にあい成る。
見終わったあと、いろいろな感慨と不思議な印象を持つ作品であったが、一番大きく心を支配するのは、「えも言われぬ幸福感」である。そして、これこそが、作者の狙いであり、タイの国民が圧倒的に支持した理由でもあろう。

愛がテーマの爽快ムービー
2014/09/25タイは仏教国で、日本と近しい国だということだが、まあほとんどタイのことは知らない。「愛しのゴースト」の最初のほうで、敗色の色濃い主人公と仲間たちが、どうにか家に帰りたいとあーだこーだ言い合う。戦争シーンもあり、負傷兵もいて、笑える状況ではないが、呑気な主人公と仲間たちを見ていて、なぜかおかしくて笑える。極限でも、人がいい彼らの姿に親しみを感じる。みんなで逃げ込んだお寺のお坊さんがまた、頼りなくて面白かった。ドタバタと、主人公と妻の遊園地でのデートが共にあるのが、この映画の素晴らしい所だと思う。

タイ映画、新しい発見
2014/09/25戦争から命からがら故郷へ帰って来てみれば、美しい若妻がゴーストになっていた?というホラーだけどコメディ要素たっぷりのこの作品、タイでは誰もが知っている『プラカノーンのメーナーク』という怪談がベースになっているらしい。そのホラーとコメディのバランスがちょー絶品! こういうさじ加減は邦画だとなかなか難しいだろうな。それでいて最後は感動のラブロマンス。主演の男の子がかわいい。日本でも人気出そうだな。タイ映画、新しい発見です。

日本公開は夏が望ましい。
2014/09/25タイ人はやっぱり好きだね…と思わざるをえない、いわゆる「ピー(おばけ)」モノで、どの点が、アナ雪を超えたのか、が個人的な見どころでした。結果として、あの男の子のあの一歩が、タイの新しいピー映画文化を築いたといえるのでしょうか。しかし甘えん坊のマークくん、ミステリアスなナークちゃん、かわいかったわな。ここひとつ、良し悪しの評価はせずに、なんだかひさびさ、懐かしい気持ちをいただけたことに、ワーイ合掌。

死者の村からこんにちは
2014/09/25生者の夫と死者の妻が生死の境界を超越して愛を確かめ合う純愛映画にホラーとコメディを加味させた極上のエンターテイメント。最後の最後まで幽霊の正体を秘密にした作劇には苦心のあとがしっかりと見て取れた。股の下から相手を見れば幽霊かどうかがわかるという言い伝えをバカ正直に実践する登場人物たちが面白い。湖上のボートという状況設定がなかなかの妙味。




