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ラブロマンスXホラーXコメディ新感覚エンターテイメント 愛しのゴースト

キネ旬女子〜ズ座談会/KINENOTEユーザーレビュー

「アナと雪の女王」をおさえタイで歴代興行収入No1メガヒット!タイの人なら誰でも知っている昔話、非業の死を遂げた女性ナークが夫への未練ゆえに悪霊となって災いをもたらす……。そんな話を大胆にアレンジ、笑いと涙を加えた新感覚エンターテインメントの魅力をキネ旬女子社員による座談会とKINENOTEユーザーのレビューから徹底解剖します!
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キネ旬女子〜ズ座談会

  • 草木も眠る丑三つ時……ではなく平日の20時(ちょっと遅め)のキネマ旬報社・会議室。ここに集まったのは、“キネ旬女子ーズ”こと、キネマ旬報社に務める4人の美女たち。彼女たちの任務は、キネ旬の子会社・キネマ旬報DD渾身の新作初配給、タイ映画「愛しのゴースト」の魅力を語ること。『女子目線でよろしく頼む!!』という配給担当M氏の悲痛な叫びもむなしく、女子ーズ・レッドことK口女子が取り出したのはドーラン……。『白塗りしてゴーストになって語ろう!』という提案に、女子ーズ一同大盛り上がり。
  • 女子〜ズ・レッド K口
  • 女子〜ズ・ブルー K田
  • 女子〜ズ・イエロー O倉
  • 女子〜ズ・グリーン Y口

「愛しのゴースト」はタイで「アナと雪の女王」をも抑えてNO.1ヒットとなった作品ですが、みなさんはタイ映画というと、どんな映画を思い出しますか?

公式サイトを囲みながら
O倉
「アタック・ナンバー・ハーフ」とか。
K口
どちらというとアート系の映画のイメージで、「ブンミおじさんの森」とかかな。
O倉
私は最初、映画のビジュアルだけを見て、インド映画かなって思ったんですよ。いろいろなジャンルがごった煮みたいになった映画なのかなあと思って見ました。
K田
ビジュアルやタイトルからはラブストーリーかと思ったんですけど、実際に見ると、ディズニーランドみたいなアドベンチャー感もあったり、お笑いみたいなユーモア もあったりするので、ビジュアルから受ける印象と実際に見ての感じが違いましたね。
O倉
思っていたよりもコメディ感が強かったよね。しかも万国共通の笑い。
K口
わかりやすいお笑いね。「志村、うしろ!」(注:志村けんが「8時だよ!全員集合」で見せた伝説のギャグ)みたいな(笑)。
K田
あれはずるい笑いかも(笑)。
Y口
タイのお笑いって、こういう感じなのかなあと思って見ていました。

――物語は、戦争から命からがら生還して故郷に戻った青年マークが、妻のナークと出征中に生まれた赤ん坊と感動の再会! ところが、近くの村ではナークと赤ん坊は実は死んでいて、あれはゴーストだと噂されている。マークが連れてきた4人の友人はその噂をきき、ナークはゴーストではないかと恐れおののいて……というストーリーですが、実際に見ていかがでしたか?

座談会は電気を落とし真面目に
O倉
タイの俳優って顔がこい!
K田
でもかっこいいよね。
K口
特に主演の男優ね。
Y口
マーク、かわいかった~。
K口
ナークに超甘えてたね。
Y口
最初に戦場から帰って来た時でしょう?
O倉
ベタだけどあれはいいなって思った。チャーミング♥
Y口
まあ、かっこいいっていうか……。
K田
段々かわいくみえてくるよね。乙女系男子。
Y口
乙女系で後輩系の男子だよね。甘え上手だけど意外としっかりしている。

――妻のナークにベッタベタに甘えるマーク、みなさんOKなんですね!?

K口
今の時代はこういう男の人ってモテそうな気がする。私の周りでも年下男子とつきあっている子が結構いるし。
O倉
私が支えてあげたいってね。
K口
女は度胸、男は愛嬌みたいな感じじゃない?
K田
確かに。ナークの方が度胸ある感じだね(笑)。
Y口
でも、実は私、マークよりマークの4人の友人の方が好き♥
K田
そうそう、4人の方が面白かった。

※その後、4人のうちの誰が好みか脱線ぎみになるが……、

K田
でもこの映画は脇役の4人が支えていましたよ。
O倉
キャラクターのバランスがよかったよね。

――頭脳派、気弱、女好き、ちょいイケメンの4人がバカバカしい掛け合いをずーっと続けますが……。

O倉
正直、最初は4人のやりとりが長いなって思ったんですけど、ずっと見ていたらその世界観に段々なれてきて……。
K口
たたみかけてくる感じでね。
K田
私はすごく面白かった。
Y口
私も結構楽しめた気がする。
K口
でも最初の方で●●が切れちゃった……ってなった時に、これは笑っていいのかな? って思いました。
K田
タイのギャグってギリギリ感がすごいなあって(笑)。
Y口
コメディだって思って見てなかったから、最初の戦場のシーン(注:結構壮絶です)は、これはギャグなの? って、どういうスタンスで見ていいのか戸惑いましたね。

――この映画の元ネタである「プラカノーンのメーナーク」は悲恋物語で怪談ですが、ホラーとしてはどうでしたか?

にぎやかな4人組
K田
効果音は怖かった。
Y口
ジャラジャラジャラジャラ……ドーン! みたいな。ずーっとシンバルが鳴っていて。
K口
「わーっ!」てびっくりするような感じね。
K田
お化け屋敷みたいな雰囲気で。
O倉
ホラー映画のお約束、出るぞ出るぞ~って演出で、Jホラーとも通じる何かがありましたね。

――美しいナークにも怖いシーンがありましたね。
(※ここから若干ネタバレあります)

K田
あれは怖かった。笑っちゃったけど(笑)。
K口
女優としてあんな風にしちゃって大丈夫なのかなあと心配に……って自分も白塗りしていてなんだけど(笑)。
K田
まあ、きれいなだけの女優じゃないってことですよね。

――もし自分がマークのような立場になったらどうでしょう?

K口
考えづらいなあ(笑)。
Y口
でも、ゴーストでも見た目はそれほど変わらないじゃないですか。内臓がぐちゃっとはみ出ているとかじゃなければね。
O倉
ちょっと顔が白いだけなら、見慣れてしまえば。
K口
手が長いのって便利だしね。(注:劇中でナークの手がにゅーっと伸びるシーンあり)
Y口
あれはなんで手が長いんですか?
K口
タイではゴーストってそうなんじゃない?
Y口
日本の幽霊は足がないみたいに?
K口
原作でも、何かの実を下に落としたら、ナークの手が伸びてそれをひろったのを見て、やっぱりゴーストなんだ! って大騒ぎするシーンがありましたよ。
一同
へ~。

――ラブストーリーの要素として、ナークはマークへの愛が深すぎて……、という設定ですが、この部分はどう思いますか?

じんわり泣けるお祭りのシーン
O倉
(きっぱり)ファンタジーですね!
一同
えーっ!?
O倉
ありえないからこそいいんじゃないですか?
Y口
でも、二人の最後の選択はよかったよね。
O倉
ナークの中でも葛藤があったけど、あの新しい切り口はよかった!
Y口
あの展開は日本にはない。
K田
そこは日本とタイとで考え方が違うのかな。
Y口
でも、この映画で見るとそういう幸せの形もありなんじゃない?って思えました。
O倉
日本の感覚ではないよね。
K田
ないね。お笑いになっちゃう。でもこの映画ではいい。
O倉
よかったなって温かく見られました。
Y口
幸せな気持ちになれたね。

――印象的なシーンはありますか?

Y口
二人でお祭りに行って観覧車に乗る。あのシーンのやりとりはすごいステキじゃなかった?
K田
あれはよかった~。あのお祭りのシーン、いいよねえ。そこだけ洋楽みたいな音楽になって、それがミスマッチで(笑)いいんですよね。
O倉
「私が死んだらどうする?」ってナークがきいて。
Y口
「俺が先に死ぬ! 君が死んだ後には1日も生きていたくない」ってマークが言う。あれがすごくよかった。
K田
でもお笑いのシーンがいっぱいあって、その間にそういう夫婦の情愛のシーンがあるからこそ引き立つ、そういう映画の作りがよかったですね。
O倉
私、ナークが枯葉や虫で作った料理をマークが普通の顔で食べてあげるシーン、好きです。
K田
あれは怖いわ~。
Y口
虫とかが料理されていてね。
O倉
そのシーンでは普通に食べているんだけど、実は枯葉や虫だってわかって食べていたって、最後にわかるのがいい。
K口
だからなんとなく含みのある顔をして食べていたんだね(笑)。
Y口
それでも「前と同じくらいおいしいよ」って言って食べてあげる。
O倉
そこに彼の愛情を感じましたね。

――それは、実際に自分の料理がイマイチだったとしても、彼氏にはおいしいって言ってほしいってことですか?

O倉
うーん……虫を食わせても?
一同
大爆笑

――虫ではなくて自分の料理をです!

O倉
自分で食べてイマイチって思うものにおいしいって言われてもわかるから、それは申し訳ないですね。
Y口
でも、あの虫や枯葉の料理は、ナークとしては精一杯作った料理ってことなのかな?
K口
そこがホラーだよねえ。
Y口
彼女が作ると料理が枯葉になっちゃうみたいな?
K田
ゴーストだって噂されているから、村の市場で材料も売ってもらえないだろうしね。

――なるほど(笑)。いろいろな見方ができますね。この映画は映画祭や試写で見て、泣いたという方が結構いますが、みなさんはどうでしたか?

Y口
すごく泣きました。3か所くらいウルっときた。観覧車のシーンとか。誰がゴーストか分かるところで、それまでのシーンがフラッシュバックするところとか。いい男だな~って。
K田
大笑いしたのちに、ちょっと泣きそうになりましたね。最後の辺りで。
じんわり泣けるお祭りのシーン
Y口
ナークの手が伸びてマークの涙をふくところね。
O倉
ちょっときたね。
K口
きゅーんとした。でもやっぱりマークはすごいです。マークの甘え上手っぷりは(笑)。

――では最後に、この映画の魅力をズバリ! お願いします。

K口
笑ったり泣いたり、感情がいい意味で振り回される映画です。
Y口
タイ映画でこんなに笑えるホラーっていうのは、いままでなかったんじゃないですか? ホラーなんだけどコメディ要素が面白かったり、感動できたりする。
K口
いろいろな楽しみ方ができるのが魅力。ラブストーリーとしても見られるし、コメディとしても楽しめる。ホラーの部分もある。そしてタイの死生観やお祭りなどについても知ることができます!

――“キネ旬女子ーズ”のみなさん、ありがとうございました!

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