『グレイズ・アナトミー』や『スキャンダル』など、手掛けたドラマが軒並みヒットし、今や名実共にトップ・ヒットメイカーの一人となったションダ・ライムズが送り出す刺激的な法廷サスペンス『殺人を無罪にする方法』。シーズン２ではその謎がさらに深まり、ヒロインのアナリーズ自身も命に係わる窮地に陥る。

アナリーズが教鞭をとるミドルトン大学の女子学生殺人事件の鍵を握っていたレベッカが何者かに殺害され、アナリーズはインターンの学生たちにも疑惑の目を向ける。そんな中、アナリーズは新たな殺人事件の裁判に着手。しかしこの事件が彼女と学生たちを追い込んでいく。その一方、アナリーズは夫サムの殺害容疑で逮捕された彼女の元愛人ネイトの弁護のために、冤罪専門の弁護士イヴに弁護を依頼する。

自身と学生たちを守るため、元愛人のネイトを犠牲にしたアナリーズ。その罪悪感から何かとネイトの力になろうとする反面、目的を果たすためなら手段を選ばない非情さは相変わらずどころかむしろ強烈にパワーアップ。強引な手段で注目裁判の弁護を横取りし、相手に利用価値がなくなればあっさりとポイ捨てし、長年仕えてきた人間にも容赦なく当たり散らす。かと思えば時に弱気を見せ、インターンの一人、ウェスに対してはまるで母親のように守ろうとする。そんなアナリーズの複雑なキャラクターを演じるヴィオラ・デイヴィスのカリスマティックな存在感もさらに強烈な輝きを見せている。一方、シーズン１ではアナリーズに翻弄されがちだった学生たちも、アナリーズ仕込みの〝殺人を無罪にする方法〟を実践するうちにふてぶてしさが増し、より強固なキャラクターワークが出来上がってきた。さらに今シーズンでは冤罪専門弁護士イヴ役で『Ｘ-ＭＥＮ』シリーズのファムケ・ヤンセンがゲスト出演。彼女とアナリーズの関係も見逃せないポイントだ。