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充たされた生活

  • みたされたせいかつ
  • A Full Life
  • A Full Life


  • 平均評点

    68.7点(28人)

  • 観たひと

    41

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/1/14
上映時間 102分
製作会社 文芸プロダクションにんじんくらぶ
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督羽仁進 
脚色羽仁進 
清水邦夫 
原作石川達三 
製作若槻繁 
撮影長野重一 
音楽武満徹 
録音安田哲男 
照明三浦礼 
編集羽仁進 
スチル梶原高男 

キャスト

出演有馬稲子 朝倉じゅん子
原田甲子郎 石黒市太郎
アイ・ジョージ 吉岡弦一
田村高廣 宇田貞吉
大場ゆかり 里村春美
山本豊三 辛島
佐々木すみ江 森下けい子
長門美保 田辺元子
福田善之 木戸ヤン
島かおり モッチン
青野平義 奥田理事
南風洋子 石黒の妻
水戸光子 春美の義母
左民子 出前持の少女
佐山真次 宇田の弟
奈良真養 白鳥座の老優

解説

石川達三の同名小説を「不良少年(1961)」の羽仁進と清水邦夫が脚色。羽仁進が監督した社会ドラマ。撮影は写真家の長野重一が担当。

あらすじ

朝倉じゅん子はすべてが灰色に見える空しさを感じていた。吉岡との結婚生活もすでに三年、新劇女優をやめて家庭に入ったのだったが、その吉岡は常に夢を追い、未だに定職もなく、その上、何日も無断で家に帰って来なかった。じゅん子は白鳥座に亡兄の友人で、劇作家の石黒を訪れ、離婚の相談をしたがとり合ってくれなかった。その夜、吉岡との間で、何気ない会話のうちに二人の離婚が決った。じゅん子は再び白鳥座に復帰した。理事の奥田には嫌味を言われたが、人のいい宇田は心からじゅん子を迎えてくれた。じゅん子が引越したアパートの隣部屋には、全学連の辛島という学生が住んでいた。そんな頃、宇田の奥さんが亡くなった。その葬式で石黒の別れた奥さんをじゅん子は知った。その晩、じゅん子は、宇田と語り合い彼が自分を愛していることを知った。辛島の部屋からは男女学生たちの安保反対の討論が声高に聞えてくる。だが、そんな話はじゅん子には全然興味のないことだった。稽古場も「安保問題研究会」のビラが貼られ稽古が中止になる日が多かった。安保闘争は日毎に激烈になって行った。辛島が怪我をしてアパートに帰って来た。留置場に入れられたという辛島に、じゅん子は今までにない愛情を感じ、ホータイをしてやったり夕食を作ってやったりした。深夜の稽古が終った晩、じゅん子は石黒と帰った。その時、じゅん子は石黒にかつて借りた金を返した。石黒はそんなじゅん子に求婚をした。じゅん子は石黒が信じられず逃げるように去った。翌日、国会前での乱闘で女学生が死んだ。石黒も怪我をして病院に入院した。じゅん子はそのまま病院に泊りこんで看病することになった。じゅん子は石黒の世話をしながら思った。「他人から見れば私は笑うべき結婚をえらんだ。石黒は不実な夫かもしれない。けれど彼の男の奥底にある人間をすべてつかまえよう。それが、私の今の充たされた生活なのだ--」と--。

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